製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座(その6)

2021年5月7日

どうも管理人です。製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座の6回目です。今回は、実は過去に一度記事にしたことがある用語なのですが、再度考えてみたいと思って記事にしました。

それは、「不純物」です。前回の記事は「グリーン調達基準の読み方(その9)用語:不純物」という2年くらい前の記事なので、まあ埋もれてるだろうなということで再度書いてみました。なので、そちらも合わせて読んでいただけるとよいかと思います。

不純物って何?

えーと、まずはWikiで(お前はそればっかりだな by 天の声)って違う(^^;。

不純物の説明は、結構いろいろあります。
例えば

  • そのものを構成する主成分以外の雑多な混じり物
  • 純物質中の異物
  • ある物質に、それ以外の物質が僅かに含まれている場合、その本来の物質以外の別の物質のことを指す。(日本版Wiki)

これら以外に化審法のように不純物とはどういうものか決められている規制もあります。化審法では、「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律の運用について」という通知により、不純物は、以下のように定義されています。

「不純物」とは、目的とする成分以外の未反応原料、反応触媒、指示薬、副生成物(意図した反応とは異な
る反応により生成したもの)等をいう。

その他にも、「グリーン調達基準の読み方(その9)用語:不純物」で書いているように、各社のグリーン調達基準にもいろいろな記述があります。

とはいえ共通してるのは、目的としているもしくは単に化学物質があった時、実際にはその物質が100%の純度ということはほとんどなく、その化学物質以外に含まれている混じり物の物質があるので、それらを不純物と呼んでいるという感じでしょうか。

従って、これらの不純物は非意図的に存在しています。目的物の純度をあげようとして不純物を取り除くプロセスに投入するとプロセス数も必要なエネルギーなども増加するため、お値段的にはとても高くなってしまいます。従って、分析用の試薬とかは別ですが、工業用途としては所定の機能を果たせば問題ないので、不純物に対してもある種の妥協が必要になります。

この意味の不純物は英語ではimpurityです。

不純物と呼称されるものは他にもある

実は、他にも割と不純物と呼ばれているものが存在します。
その代表例が、半導体にその機能を発現させるため(n型とかp型とか)に入れる不純物のことを指します。

英語ではこの意味の不純物は、dopantです。

こちらの不純物は、半導体の機能を実現するために意図的に入れる物質になります。もともとの半導体用のシリコンの純度は極めて高いので、それに微量添加される物質を不純物って呼んじゃったんでしょうかね。

なので、意図的に入れられるこちらの不純物は、話がこんがらがる要素なので、使わなくても何とかなるときは使わないほうが楽だよなと管理人は思います。

各社のグリーン調達基準においても注意書きがあったり、不純物とは扱わないと書いてあったり色々なので読んで区別しましょう。

規制による不純物の扱いの違い

いわゆる不純物(impurity)についても、規制によって取り扱いが異なる場合があるので注意が必要です。

化審法においては、先に書いた運用書類の中に

不純物として含まれる化合物については、その含有割合が1重量%未満の場合は、
当該化合物は新規化学物質として取り扱わないものとする。

という記述があるので、いわゆる微量不純物はあまり気にしなくてよいことになります。

注)第一種特定化学物質のような場合は違いますので、法はきちんと見ましょう。

一方、RoHS指令においては、その含有の制限に不純物に関して記載はありません。従って、不純物であろうが意図的添加であろうが、汚染であろうが含有していてはいけないことになります。

では、今回はこの辺で、、でもこのシリーズこんなんでいいのかなあ、、、。