chemSHERPAのデータ作成の実例(その3)

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今回は、chemSHERPAのデータ作成の実例(その3)になります。

今回から実際にchemSHERPAへのデータ入力に入ります。

データのもとはどこから得るのかということは、このシリーズの前の記事chemSHERPAのデータ作成の実例(その1)chemSHERPAのデータ作成の実例(その2)をご覧ください。

chemSHERPAへデータを入れていく

今回、chemSHERPAでデータを作成する製品の型番は1-2299960-1です。

では、入力をしていきましょう。

基本情報画面

まずは、基本情報画面の入力ですが、これは、以前の記事などを見ていただくなどして入力してください。
会社によって番号付けなどは異なると思いますので、その辺りは自社仕様で。

基本情報画面は、こんな感じになると思います。

入力した基本情報画面

今回は、成分情報、遵法判断情報、更にはSCIP情報もすべて入れることにしてあります。

成分情報画面

前回記事にも書きましたが、ENG_PC_MD_1-2299960-1_D(293567) .xlsxというファイル名のExcelファイルの中を見ながら、順番に部品、材質、物質の情報を入れていきましょう。

物質のところに、カドミウムや鉛などの情報があるのですが、全てRoHSの閾値ぎりぎりの値が書かれています。とはいえ、情報として書かれてしまっているのですべて入力します。

結構つかれます(^^;。

出来上がった成分情報はこんな感じです。CONNECTOR. SPRINGだけは、材質/物質も全く同じだったので員数を2にしてあります。

入力した成分情報画面

遵法判断情報

成分情報入力の後は、遵法判断情報画面に移動して、成分遵法判断変換をした後、遵法判断をいつものように行います。

下の図のようにYにしなければならないのは、SG069のパーおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)だけです。
RoHSは閾値を超えていません。(でもなあ、管理人、わざとこの値にしてる気もしてるんだよなあ。)

判断後の遵法判断情報画面

SCIP情報

成分情報画面を入力し終わると、SVHCであるカドミウムと鉛が入っているため強制的にSCIP情報画面が出てきます。

実際には、成形品の0.1wt%以下なので入力する必要はないと思います。

参考に入力に必要する必要はないものの、入れるとするとこうなるという画面を示します。Artiicle Categoryは、コネクタにしてあります。

実際に、遵法判断情報画面で、遵法判断した後は遵法判断情報画面では、SCIP情報画面は立ち上がりません。

chemSHERPAの入力方法がわからない、データをどう入れているのかわからない方へ

今回のシリーズは、chemSHERPAのデータ作成の実例ということで、chemSHERPAへの入力方法は理解しているという前提で記事を書いています。

そもそもchemSHERPAの入力方法がわからないという方は、chemSHERPA-AI Ver2でデータを作ってみようのシリーズやchemSHERPA-AI Ver2.02を見ていこうのシリーズなどを参考にしてみてください。

今回使用したExcelファイルからchemSHERPAへの入力をどう行っているかは、Excelのデータと上に示したchemSHERPAの画面を比較すると分かるはずです。

えっ?そこが知りたかった?

そこを詳しく書いていくととんでもなく長い記事に、、、。

不安という方は、今回管理人が作成したchemSHERPAのデータをお渡ししますので、自分で比較して見てください。

お問い合わせに必須事項を書いて、題名に「データ欲しい」と書いて送ってください。本文は空で結構です。

当方も味もそっけもなくただデータを添付したメールをお返しします。

注意点は以下です。

  • 正式ファイルにしてありません。データ作成者が作成した一時保存ファイルです。
  • 成分情報のSCIPデータは入力されています(本来なら必要のないデータのはずです)。

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chemSHERPA
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コメント

  1. からからうお より:

    毎回楽しみに拝見し参考にさせていただいております。
    chenSHERPA作成で質問です。段ボール箱に不滅インキで押印している場合インキも登録項目になると思いますがインキの重量を測る事が出来ません。そして不滅インキのメーカーはSDSはありますがCAS番号など未公開です。SDSからの情報のどこまでをchenSHERPAに入力すればいいのでしょうか。

    • OFFICE KS より:

      からからうおさん、コメント、ご質問ありがとうございます。管理人です。
      インキ重量は、理論計算値で良いと思います(いうことが適当で申し訳ないです)。1000部印刷したら1g減ったからとか何か適当な根拠で値を決めてしまうしかないかなと。
      若しくは、「段ボールに押したらどのくらい乗るの?」とインキメーカーさんに聞いてしまうとか。

      一方、SDS上でCAS番号が公開されていないということは、そうする必要がない材料を使用していることになります。そういう意味では、リスクが低い材料から構成されているとも言えます。
      ですが日本のSDS上に書かなければならない情報は、chemSHERPAで必要な例えばSVHCの情報と同一ではありません。
      メーカーさんにchemSHERPAで情報下さいって言ってみましか?言ってなかったらいうのも手です。
      不滅インキメーカーさんは、それこそ色々なところと取引されているので、そういう要求には答えているかどうかはわかりませんがリクエストはされてはいると思います。

      くれない場合は、また考えましょう(^^;。

  2. からからうお より:

    管理人様 早速のお返事ありがとうございます。購入先を経由して資料提供の依頼をしたのですが回答が来ず、メーカーのhpからSDSと不使用証明書をダウンロードしました。再度「chemSHERPAで情報下さい」って依頼してみます。シリコンの量やテープの使用量と違ってインクの量は自分基準を設け無いといけないですね。副資材の理論値一覧を作成しようと思います。

    • OFFICE KS より:

      からからうおさん、お返事ありがとうございます。管理人です。

      おお、少しでもアクションにつながるようですね。それは良かったです。
      必ずしもうまくいくとは限りませんが、思いつくことはやってみたほうがいいと思います。

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