ECHAがPFAS制限に関する案を公表

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2023年2月7日、ECHAはそのページ内にPFASの制限に関する案を公表しました。

今回は、速報性を重んじるために、ネットによる翻訳をあまり精査していません。変なところがあるかもしれませんがご容赦願います。

ECHAのニュースには何が書いてあるか

約1万種類のパーフルオロアルキル物質(PFAS)の規制提案の詳細が、ECHAのウェブサイトで公開されました。ECHAの科学委員会は今後、人や環境へのリスク、社会への影響の観点からこの提案の評価を開始します。

ヘルシンキ、2023年2月7日 – 提案は、デンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの当局が作成し、2023年1月13日にECHAに提出されたものです。この提案は、環境へのPFASの排出を削減し、製品やプロセスを人々にとってより安全なものにすることを目的としています。

提案の範囲に含まれるすべてのPFASは、環境中で非常に難分解性です。その排出を最小限に抑えなければ、人、植物、動物がますますさらされることになり、制限がなければ、人々の健康や環境に悪影響を及ぼすようなレベルに達することになります。当局は、対策を講じない限り、今後30年間で約440万トンのPFASが環境中に放出されると推定しています。

ECHAのリスクアセスメント担当ディレクターであるPeter van der Zandtは、次のように述べています。5つの当局によるこの画期的な提案は、EUの化学物質戦略と「汚染ゼロ」行動計画の野望を支持するものです。現在、我々の科学委員会は評価と意見形成に着手しています。何千もの物質と多くの用途を持つこのような広範な提案の評価は困難であるが、我々はその準備を整えています。

次のステップ

ECHAのリスクアセスメント科学委員会(RAC)と社会経済分析科学委員会(SEAC)は、2023年3月の会合で、この提案がREACHの法的要件を満たしているかどうかを確認します。合致している場合、委員会は提案の科学的評価を開始します。2023 年 3 月 22 日から 6 ヶ月間の協議が開始される予定です。

RACは、提案された規制が人々の健康や環境に対するリスクを低減する上で適切かどうかについて意見をまとめ、SEACの意見は、提案に関連する社会経済的影響、すなわち社会にとっての利益とコストに関するものとなる予定です。両委員会は、規制提案の情報と、協議中に寄せられたコメントに基づいて意見を形成します。両委員会は、提案された制限の実施可能性に関する執行フォーラムからの助言も検討する。意見が採択されると、欧州委員会に送られ、欧州委員会はEU加盟国とともに、制限の可能性を決定します。

2023年4月5日には、制限のプロセスを説明し、協議への参加に関心のある方を支援するためのオンライン情報セッションが開催される予定です。

次のステップについては、以下のタイムラインをご覧ください。

(www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。)

実際の制限の案には何が書いてあるのか

制限案については、以下のページに記載されています。

Untitled Document

Pre-publication of Annex XV report prior to consultation
Per- and polyfluoroalkyl substances (PFAS)

とありますし、ニュースでも述べられていますが、この提案に関するリスクアセスメント科学委員会(RAC)と社会経済分析科学委員会(SEAC)は、これからです。

いきなりこれで制限されるわけではないので誤解のないように。

第2回 FCJウェビナーを受講しました(2022/11/30)でも書きましたが、日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)でもセミナーを計画しているでしょうから、そちらのHPもチェックし始めたほうが良いかもしれません。

で制限案なのですが、報告書として200ページ以上ある上に、附属書が10個もついています。

管理人にとっては、この内容を理解するためには、多大な時間と労力を要するでしょう。
うん、そういう時は諦めるのが一番だ、誰か偉い人が解説してくれるのを待とう(^^;。
1か月と経たないうちにだれか解説してくれるでしょう、きっと(なんて投げやりな)。

オープンなコンサルテーションは2023年3月22日から6カ月

いろいろ一般の企業などが意見を言えるオープンなコンサルテーションは2023年3月22日から6カ月です。

日本フルオロケミカルプロダクト協議会(FCJ)が、準備をしておいてねと前回のセミナーで言っていたのは、この期間に意見を言うためのものです。

ということで、いよいよ欧州におけるPFAS全体に関する制限が動き出し始めましたので、情報アンテナは高くしておきましょう。

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化学物質規制
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化学物質管理の話

コメント

  1. prince より:

    管理人さん
    お世話になります。
    このPFASの制限案についてはため息しかでません・・・。
    どのような内容になることやら・・・((+_+))

    今後の状況も当ブログで記載いただければと思います。

    • OFFICE KS より:

      prince様、コメントありがとうございます。管理人です。
      まあ、何とも言えないというか、1万種と書いてありますからね。
      これからどうなっていくのかは、もちろんある程度は追いますが、全部はとても無理です(^^;。

  2. BFY より:

    閾値の項目にはPFASの総量として250ppb以下。
    1万物質の評価なんて無理なので、まとめて実質使用禁止になるんでしょうね。

    あとはイメージが先行して、フッ素が含まれる物質全部禁止とか言い出す取引先がいないか心配です。
    (化学品の名前に「フタル酸」とあるだけでNG出す顧客もいるので…)

    とりあえず200p全部読むのは骨が折れるので解説待ちです。

    • OFFICE KS より:

      BFY様、コメントありがとうございます。管理人です。
      まあ、これからの議論と情報を見ていくしかないですね。可能ならコメント出すのもありですが、個社でやるのは大手以外難しいかな。

      管理人も解説待ちです(^^;。

  3. 通りすがり購読者 より:

    >閾値の項目にはPFASの総量として250ppb以下
    閾値を設けられると保証不可のメーカーも出てくるので
    正直、意図的使用禁止ぐらいにして欲しいものです

    • OFFICE KS より:

      通りすがり購読者様、コメントありがとうございます。管理人です。

      閾値はPFASの総量として250ppb以下なんですね。今初めて知りました(^^;。
      250ppbだと汚染でもすぐ超えてしまうレベルなので、意図的使用禁止だけだと防げないレベルですね。
      どういう管理を求めているのか読まないと分からないですね、読んでもわからないのかな。

      今後の情報に注目しましょう。

  4. つくし より:

    既に生産はリスクが高いからと、PFASの1つで生産中止を決断した企業(3M)も出ているようですね。
    https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2212/23/news073.html

    ベルギーで工場停止とした法的根拠がよく分かりませんが、健康リスクの可能性だけで工場停止処分になったとしたら怖すぎます。
    そして代替品はどうするんでしょう。中国あたりが代替品製造でシェアを奪って環境リスクが高まる結果になった、なんてことになりそうで嫌ですね。

    • OFFICE KS より:

      つくし様、コメントありがとうございます。そして、3Mの動向のニュースもありがとうございます。管理人、知りませんでした。
      うーん、ヨーロッパにある工場ですからね。ヨーロッパの規制動向には敏感になると思います。
      ましてや、欧州は化学物質に関する戦略を発表してそれに沿ってやってますからね。
      つくしさんだって、日本の事業所向けの国内法は理不尽でも守るでしょう?

      代替品の対応は、半導体製造用のものだと本当に大変でしょうね。純度も求められますし。
      欧州で規制された物質を中国メーカーが製造して潤うのは、可能性のあることです。ただ、純度の問題をすぐにクリアできるかは管理人にはわかりません。

      こういう話って自国(この場合はEUですけど)の戦略と利益に依存するんだと管理人は思ってます。

  5. にしかわ より:

    3Mとしては今後の訴訟/賠償リスク等を考えての生産中止でしょうね
    ヘタすれば会社全体が吹っ飛ぶほどの賠償おわされる可能性もあるわけで…
    すでに代替としてソルベイのガルデンが世界中で奪い合いになっているようですね

    また、3Mは社内製造工程でのPFAS使用全廃も決めたため、フッ素樹脂/フッ素ゴムも製造中止するらしいです。
    そちらは車載関係等でも多用されているため半導体関係以外でも大騒ぎになりそう
    元祖のデュポンがフッ素関係を分社化して本体から切り離したのが正解だったわけか

    • OFFICE KS より:

      にしかわ様、コメント、情報ありがとうございます。こういう情報って、現場で実務をやっている人が圧倒的に早いと思います。
      まさに、今回のPFAS制限は、ものすごく大きな影響が出そうですね。

      どうなるか、製造業の方はきちんと情報を追うべきだと管理人は思います。

  6. パンダ より:

    あまり陰謀論とか好きじゃないんですが
    3Mはベルギーに工場があって
    ベルギー国内規制が厳しくなり訴訟/損害賠償があるので
    3Mはフッ素系不活性液体の生産から撤退

    で、シェアNo.1の3Mが撤退したらソルベイのシェアが拡大された
    ソルベイの工場はイタリアだから3Mの様にはならない
    なお、ソルベイはベルギーの企業であるって流れ

    因果だけを見ると
    ベルギーの規制が厳しくなった結果、棚ぼたでベルギーの企業の業績が伸びた
    って話なので

    そこに(地球環境への)愛はあるんか?と言いたくなる・・・

    • OFFICE KS より:

      パンダ様、コメントありがとうございます。管理人です。

      そこに、愛は無いでしょうね(^^;。
      EUとして制限がかかるようになると、イタリアの工場も考えなきゃですし、中国とかに行っちゃうんでしょうかねえ。
      欧州とすれば自分とこから汚染源が無くなるならまずはいいや、と考える可能性は十分にありますよね。

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