PFASの基準ミネラルウォーターへも適用へ

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既にニュースになってから1か月がたちますが、現在の水質に対するPFASの暫定目標値をミネラルウォーターへも適用するというニュースが流れていますので、見てみたいと思います。

PFAS “ミネラルウォーターなどの水質基準 水道水と同様に”

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PFASの水質基準は実際にはまだ決まっていない

以前の当ブログの記事(水道水のPFAS検査と改善の義務化が議論)にも書きましたが、PFASの水質基準は、現時点ではまだ決まっておらず、あるのは暫定目標値の「PFOS」と「PFOA」の2つの物質の合計値が1Lあたり50ng以下というものだけです。

とはいえ義務化の話は進んでおり、今のところ2026年の4月より実施される見込みです。

ミネラルウォーターについても同じタイミングで規制される?

記事によれば、消費者庁は、2月10日開かれた部会で、ミネラルウォーターなどの飲料水についても、食品衛生法に基づき水道水と同様の基準を定めるとしたとのことです。

ミネラルウォーターのような、地下水もかなり深いところから採取している水にはPFASは含まれないだろうと考えがちです。

しかし、2022年度の調査では、国内に流通する98種類のミネラルウォーターなどを調べた結果、1種類から基準を超えるPFASが検出されたとのことなので、必ずしも絶対含まれないということはないことになります。

このミネラルウォーターに対する基準もパブコメを経て2026年の4月の施行を目指しているとのことです。

2026年度はPFAS規制元年になる

この結果、河川や井戸水、水道水、ミネラルウォーターともに、水に関するPFAS規制は、全て2026年4月から施行されそうです。

従って、2026年度はPFAS規制元年になるでしょう。最も、PFASと言っても規制対象はPFOSとPFOAだけですから、PFASと言う感じでもないのですが、日本でもようやく規制されることになります。

最近のコメント表示を25に拡大

最近のコメントが右サイドバーに表示されますが、今までの10から25に増やしました。コメントが1記事に対して多くあると以前のものが見えなくなってしまうためです。

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化学物質規制
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コメント

  1. パンチ より:

    欧米では「予防原則」に基づいてPFASに対する規制をかけたように考えていますが、
    日本では過去このような考え方で規制することは無かったのでしょうか。

    食品安全委員会で出されたPFASの評価書とその考え方(座長インタビュー)を見ますと、
    言っていることは良く判るけど、それは一般の方には中々納得しないでしょ。
    考え方が古いと言わないが、国民の健康を守るため前もって規制を掛けるように進めるべき。
    と個人的には思いますがどう思われますでしょうか。

    • OFFICE KS より:

      パンチ様、コメントありがとうございます。管理人です。
      「予防原則」は、あまり日本ではない(と言うか管理人は聞いたことがないです)と思いますね。
      環境保全とかの規制にあるのかな、でも化学物質の規制ではありませんね。それとも管理人が認識してないだけ?
      そもそも、ハザードからリスク評価による規制に変化したのがそんなに古い話ではない気がします。

      • パンチ より:

        予防原則について調べてみますと、
        1992年に開催された地球サミットで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」において、予防原則が国際的に認知されました。とあります。
        その後環境省が2000年初頭に以下の資料の作成しているようです。
        https://www.env.go.jp/council/02policy/y020-31/mat03.pdf

        30年前に元々上がった思想?ですが欧州ではその考え方がかなり浸透し、
        政策に反映されてきているように思います。

        • OFFICE KS より:

          パンチ様、コメントありがとうございます。管理人です。
          予防原則そのものは、かなり前からある概念だと思います。
          日本の予防は、科学的不確実性が存在する場合の対応のあり方に関連するものではないと書かれていますので、
          やはり日本においては、予防原則による規制はない気がします。

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