REACH 制限物質(その27):Entry41 

REACH 制限物質(その27)は、Entry41のHexachloroethaneです。Entry42はありません(欠番)。

前回のEntry43のAzocolourants and Azodyesが展開すると100以上の物質があったことを考えるとほっとします。

Entry41 Hexachloroethaneの基本情報

まずは、Entry41 Hexachloroethaneの基本情報を見ていきましょう。

化学物質名:Hexachloroethane
和名:ヘキサクロロエタン
別名:Perchloroethane、ペルクロロエタン、Carbon hexachloride
化学式:C2Cl6
分子量:236.74
構造式:
CAS RN : 67-72-1
EC No.: 200-666-4
融点:185.0 ~189.0 °C

さすがにエタンの水素を全部塩素で置換すると分子量が重くなり、常温で固体になってしまうんですね。

Entry41 Hexachloroethaneの危険性は何か

次にEntry41 Hexachloroethaneの危険性について見ていきましょう。

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は水生生物に対して長期的な影響を及ぼす強い毒性がある、水生生物に対して非常に毒性がある、発がんの疑いがある、深刻な目の刺激を引き起こす、長期的または反復的な暴露により臓器に損傷を与える可能性がある、皮膚刺激を引き起こす、呼吸器刺激を引き起こす可能性があるとされています。

いや、結構な危険性のデパートですね。

日本の職場のあんぜんサイトにあるSDSによれば、そのほかに、飲み込むと有害のおそれ(経口)とあるのですけど、そりゃそうだろうな。

どこに使われているか

では、Entry41 Hexachloroethaneはどこに使用されているのでしょうか。

現時点では、REACHの登録状況は、よくわかりません。というのも、昨年末、REACH登録物質ポータルが更新され、REACH登録ファクトシートも更新されているので、データセットも更新中の場合のものもあるからです。

NITEのCRIPの用途や、職場のあんぜんサイトのSDSによれば、
発煙剤,アルミ鋳物脱ガス,脱酸剤用,切削油添加剤,塩ビ可塑助剤、発煙筒用発煙剤、花火、家畜駆虫剤、脱酸剤(アルミニウム、マグネシウム、銅及びこれらの合金に用いられる)、切削油添加剤、塩化ビニル可塑助剤、エッチングガス

などに使用されているそうです。結構幅広いですね。

制限条件

Entry41 Hexachloroethaneの制限条件は以下のようなものです。

非鉄金属の製造または加工を目的とした物質または混合物の場合、物質または混合物として市場に出したり、使用してはならない。

結構単純で、領域も狭いものとなっています。

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