製品含有化学物質管理の基礎(その5)

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今回は、製品含有化学物質管理の基礎(その5)です。

前回からは、製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版の5. 製品含有化学物質管理の実施項目に入っています。

では続きの5.4 支援から行って見ましょう。何回も書いていますが、製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版は、DLして皆さんの手元にあるという前提で書いています。

5.4 支援

5.4の支援の部分には、

  • 5.4.1 資源
  • 5.4.2 力量
  • 5.4.3 認識
  • 5.4.4 コミュニケーション
    5.4.4.1 内部コミュニケーション
    5.4.4.2 外部とのコミュニケーション
  • 5.4.5 文書化した情報

となっています。個別に見出しを付けて書こうか迷いましたが、短いので止めました。

5.4.1 資源に関しては、単純に言うと人と金だせや!ということが書いてあります。そのほかに知識も書いてあるのですが、それはそれを持っている人がいないと話にならないので単純に言うとそういうことです(いいのかそれで(^^;)。

5.4.2 力量に関しては、もちろんどんな知識や実施能力が必要で、そのために必要な教育を実施することが書かれています。品質や環境の規格と同じですね。教育の記録も同様です。

5.4.3 認識については、製品化学物質管理のことを業務関わる人が認識(知識を持っていること)が必要です。

業務に関わる人というのは、設計・開発、購買、製造、引渡し(営業)などすべての部署が含まれるはずなのですが、必ずしもそれらの部署の人々に情報や知識が回っていない場合が、見受けられます。

いわゆる担当者だけが頑張ってるというやつですね。これだと、まともに管理ができませんので注意しましょう。

5.4.4 コミュニケーション

ここも他の品質や環境の規格と同様、内部コミュニケーション及び外部コミュニケーションに関して手順を決めて実施しなさいということが書かれています。特別なことはありません。

ですが、製品化学物質管理に管理人が注意しておかなければならないと思うのは、外部の加工委託先、OEM先(もしあれば)など普段自分たちの目の行き届きにくいところとのコミュニケーションをどうとるかということは気を付けておいた方がいいでしょう。

5.4.5 文書化した情報

これは、他の規格でもあると思いますので、単純に済ませますが、管理するために必要な文書は作っておきましょうということです。

管理人が思うに、製品含有化学物質管理方針や製品含有化学物質に対する管理基準(実際の物質に関する基準)があって、他に必要な手順書などがあるのが普通だと思います。

他の規格と変わらないと思うのですが、化学物質そのものに対しての管理基準がわりと上位文書で明示されているのが特徴的かもしれません。

次回はいよいよ5.5 運用にはいります

今回は、5.4 支援の部分を簡単に済ませてしまったので、短い記事になりました。

次回からいよいよ5.5 運用に入ります。実際に行うことの一番メインの部分ですね。複数回に分けて説明することになるでしょう。

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