REACH 制限物質(その16):Entry54 

REACH 制限物質(その16)は、Entry54の2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)です。前回のREACH 制限物質(その15):Entry55で紹介した2-(2-butoxyethoxy)ethanol (DEGBE)と似た雰囲気を感じる化合物ですね。日本語だとジエチレングリコールモノメチルエーテルのの名称が、一般的ですかね。DEGMEもその名称の略称ですし。あれ?なんかデジャブが、、、。

Entry54 2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)の基本情報

それではまず、Entry54 2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)の基本情報を見ていきましょう。この物質は、SVHCではありません。

化学物質名:2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)
和名:2-(2-メトキシエトキシ)エタノール
化学式:C5H12O3
分子量:120.15  
構造式:
CAS RN:111-77-3
EC No.: 203-906-6
別名:ジエチレングリコールモノメチルエーテル、メチルジグリコール、メチルカルビトール、Diethyleneglycol monomethyl ether、DEGME、Methyl Carbitol
融点-70℃
沸点194℃

融点は、別の温度の情報もあり、これが正しいのか管理人はわかりません。

Entry54 2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)の危険性(概略)

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は胎児への損傷の疑いがあるとされ、また生殖能力への損傷の疑いもあるとされています。

また日本の職場のあんぜんサイトのSDSによれば、生殖能又は胎児への悪影響のおそれのほかに、可燃性液体であり、眠気又はめまいのおそれがあるとされています。

どこに使われているか

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質の欧州域内の生産輸入は10000から100000t/yであり結構多く使用されています。

またこの物質は、燃料及び作動油に使用されると書かれています。またコーティング製品にも使用されているようです。また、密閉系のものに使用される例も多く書かれています(冷蔵庫の冷却液、油性電気ヒーター、自動車サスペンションの油圧液、モーターオイルの潤滑剤、ブレーキ液)。

日本のSDSやNITEのCHRIPでは、用途は染料・塗料の添加剤・溶剤、油圧液の成分、ジェット燃料の凍結防止剤、各種樹脂溶剤,塗料溶剤,ブレーキ液が書かれています。
そのほかには、工業用の中間原料や粘度調整剤としても使用されるようです。

制限条件

Entry54 2-(2-methoxyethoxy)ethanol (DEGME)の制限条件は以下のようなものです。

2010年6月27日以降、塗料、塗料剥離剤、洗浄剤、自己光沢性エマルジョン、床用シーラントの構成成分として、0.1重量%以上の濃度で、一般消費者に供給するために上市してはならない。

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