サプライチェーンの位置と化学物質情報伝達(その0)

以前のアンケートからの宿題事項であった、化学物質の情報伝達において商社や商流中流域への理解を深める方法なのですが、別に商社や商流中流域の人が理解がないというわけではありません。

管理人の個人的な感覚ですが、会社に大きく依存するのと商社や商流中流域の企業は数が多いのでそう見えるだけなんじゃないかと思っています。

また、管理人がこのブログへのコメントを見たり、セミナー講師をしていて質問を受けたりすることの中で、結構多くある質問や疑問に、お客さんとの化学物質の情報伝達で齟齬が起こってしまうというのがあります。

まあ、齟齬が起こるのは化学物質だけじゃなく、その他のいろんな情報伝達でも同じことなわけですが、化学物質の場合、多少面倒な場合も多いかもしれません。

「製品含有化学物質担当になっちゃった人のための超初級化学講座」のシリーズでも書いてあるように、ある種の曖昧性というか同じ情報を異なった言い方をしたり、同じように見えて実は違うものを指したりすることがあるからです。

ということで、今回新しくもう一つのシリーズ、サプライチェーンの位置と化学物質情報伝達を始めようと思います。

一般的な考え方にならざるを得ない

初めに断っておきますが、このようなサプライチェーンの位置と化学物質情報伝達の話は、個社の事情により大きな影響を受けます。

従って、本シリーズの記事は、一般的な考え方にならざるを得ません。なので、いやいや俺のところはそうじゃないんだよ!ということも沢山出てくるかもしれません。

まあ、その時は、そういう場合や考えもあるんだなくらいに考えていただけると幸いです。
それと、もし可能であれば、うちはこうなんだとコメントなどお寄せいただけると色々他のところのことがわかって皆さんにもお役に立つかもしれません。

古い報告書

実は、管理人、以前の職場である一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)に勤務していた際、国の調査事業として、
政策について政策一覧安全・安心化学物質管理パンフレット/報告書など
の3.委託事業報告書にある、

平成26年度化学物質安全対策(製品含有化学物質における調達基準の実態調査)報告書(平成27年3月)

に関わっておりました。

その一つ上にある、
平成26年度化学物質安全対策(情報伝達の標準化と国際展開に関する調査)報告書(平成27年3月)
が、実際にはchemSHERPAを作るためというかその前段階の報告書になっています。

さて、平成26年度化学物質安全対策(製品含有化学物質における調達基準の実態調査)報告書の中には、以下のような図が出てきます。

上記報告書より引用

これは、原材料メーカーから始まって、最終製品製造までの関わっている会社の割合のようなものを表した図です。日本においては、川中の企業が数が非常に多いということを模式的に表しています。しかも商社はこの図には図がわかりにくくなるためわざと入れていません。

なんでそう断言できるかですか?それは、この図を作ったのが管理人だからです(^^;。

このようなサプライチェーンにおいて正しく情報伝達ができるかどうかの疑問は、報告書を読んでいただけるとある程度書いてあると思います。
まあ、chemSHERPAは、そういうことが少しでも無いようにという面でも作られているとは思います。

ちなみに経済産業省のHPには、かつては、
政策について政策一覧安全・安心化学物質管理その他化学物質関連諸施策の下に
製品含有化学物質の情報伝達
という項目が存在したのですが、今は項目自体が無くなっています。

リンクは無い状態で、chemSHERPAについてchemSHERPAの説明動画のみが残っている状態なので、お国としては、製品含有化学物質の情報伝達は完全に民間に移行させたという認識だと考えられます。

ということでまた自分の首をしめたような気がしないでもない

ということで、今回だけでなく今までの皆さんのアンケートも参考に、このシリーズも始めてみようと思います。
なんか自分の首を絞めてしまった気もしないではないですが、まあ、個人事務所のブログです。
本人がやーめたと言えばいつでも中断・停止できますので気にしないことにします。

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