2021年3月5日 chemSHERPA Ver.2.03がリリースされました

広告
「スポンサーリンク」

2021年3月5日 chemSHERPAのHPにchemSHERPA Ver.2.03.00がリリースされました。管理人も早速ダウンロードしました。

ちょっとだけ見てみましたので、最初の確認項目だけ書いてみたいと思います。本当にちょっとだけで、まだ詳しくは全く見ていませんので、突っ込まないでくださいね。今回の記事は、変化が大きいであろう、chemSHERPA-AI Ver.2.03について確認しています。

64bit化とコンバート機能の廃止

リリースノートにもある通り、OSは64bit版にしか対応しなくなりました。ですので、対応したPCを使用しましょう。
それとコンバート機能は無くなりました。Fig.1は、Ver.2.02でコンバート取り込みあり、Fig.2は、Ver.2.03でコンバート機能無しです。ファイルを開くコマンドラインにコンバート取り込みが無くなっています。

Fig.1 Ver.2.02コンバート機能あり
Fig.2 Ver.2.03コンバート機能無し

ただし、Ver2.02は、古いフォーマットの情報を見るために2022年8月まで起動します。

ですが、早めにすべてのデータをコンバートしてしまったほうがいいでしょう。

半角英数字入力への変更

ちょっと前に、”chemSHERPA-AIツールの製品名、階層名/部品名の半角英数字入力への変更について”が公開されましたという記事を書きましたが、そのあたりはどうなっているのでしょう。

まあ、適当に日本語の製品名を入れて部品、材質ともに1個だけのデータを作成して、承認を押そうとすると次のように警告が出ます(Fig.3)。

Fig.3 製品名を日本語入力した場合の警告

Ver.2.03の時点では、警告だけでエラーとなってはじかれることはなく、承認データとして作成されます。

この変更は段々成分情報の階層名や部品名にまで及んできますので、半角英数で入力することに慣れておいたほうがいいでしょう。これは、SCIP情報画面を入力する場合はなおさらです。

SCIP情報画面の変更

では、SCIP情報画面はどう変わったのでしょう。成分情報のSCIP情報画面を見てみると、Ver.2.02でデフォルト値が入っていたところも空欄になっており、別にデフォルト値を設定というボタンが作成されています(Fig.4)。ですので、このボタンを押すことで初めてデフォルト値が設定されることになります(Fig.5)。

Fig.4 ”デフォルト値を設定”のボタンが追加されたSCIP情報画面
Fig.5 デフォルト値を設定ボタンを押してデフォルト値を入力

製品名に日本語を使うとArticle Nameに日本語が入るので面倒ですよね、ここは、英数半角しか受け付けてくれません。

管理人は、個人的には最初っからデフォルト値が入っているVer.2.02のほうが好みだな。ここを1から入れる人ってどのくらいいるんだろ。デフォルト値で何も変更しないで出す人がいるからかな?でもそれだとボタンにしても変わらないような。

Article Categoryの変更とTARICコードの10桁固定

リリースノートには、次にArticle Categoryの変更とTARICコードの10桁固定の件が書いてあるのですが、はっきり言って、Article Categoryは完全に空欄でTARICコードから選ばなければならないので、使う人にはあまり関係ないと思えます。

むしろ、まだ検証していませんが、TARICコードは必ず10桁じゃないとダメなのかよ、という感じです。適当にごまかせないじゃん。

それとVer.2.02では、ある種のバグであった「Production in European Union 」の選択肢のSCIP登録コードの間違いは修正されています。詳しくは、リリースノートを見てください。

TSCAの2021年1月6日公表の5種類のPBT物質の最終規則の物質は?

では、今話題らしいTSCAの2021年1月6日公表の5種類のPBT物質の最終規則の物質は、chemSHERPA Ver.2.03ではどうなっているんでしょう。”TSCAの第6条関係が騒がしい?”の記事も参考にご覧ください。

試しに、成分情報側でリン酸トリス(イソプロピルフェニル)CAS RN 68937-41-7を入れてみました。

Fig.6がVer.2.02、Fig.7がVer.2.03です。Ver2.02ではTSCAにフラグがたっておらず、Ver.2.03ではフラグがたっているのがわかります。つまり、Ver.2.02までの既存データでリン酸トリス(イソプロピルフェニル)を調べようとするとシステムがない限り、フラグではなく物質で探さなければなりません。

Fig.6 Ver.2.02のCAS RN 68937-41-7に対するフラグ
Fig.7 Ver.2.03のCAS RN 68937-41-7に対するフラグ

更に、ペンタクロロベンゼンチオール CAS RN 133-49-3は、Ver.2.02まで管理対象物質ですらありませんでした(Fig.8)。Ver.2.03では、管理対象物質に加えられTSCAにフラグがたちます(Fig.9,10)。

Fig.8 Ver.2.02におけるペンタクロロベンゼンチオールの検索結果
Fig.9 Ver.2.03 ペンタクロロベンゼンチオールの検索結果
Fig.10 Ver.2.03 ペンタクロロベンゼンチオールの入力結果

ということは、ペンタクロロベンゼンチオールは、いくら今までのchemSHERPAのデータをひっくり返してもわからないことになります。

これらのTSCAの5種類のPBT物質のchemSHERPAでの取り扱いついては、結構大事な情報だと思うんだけど、ざっと見、リリースノートには書いてないんだよね。

今回はchemSHERPA Ver.2.03をざっと見てみました

今回は、管理人、chemSHERPA Ver.2.03をダウンロードして、リリースノートをもとに最低限の今までとの違いについて見てみたという感じです。

いや、土日に仕事みたいなことやりたくないし、、、。ということで、今回は情報+αでした。

広告
chemSHERPA
「スポンサーリンク」
シェアする
OFFICE KSをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました