REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(36)

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2024年1月23日に第30次のSVHCが発表されました。追加されたSVHCは5物質です。

REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説も第30次のSVHCは今回で最後です。
今回は、REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(36)となります。

あとは、また半年後ですね。

今回は、Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenolです。いや、何のこと??

日本語に訳すと、2-フェニルプロペンとフェノールのオリゴマー化とアルキル化反応生成物となります。
これでもよくわからないですね(^^;。

ですが、ECHAのページを見ると、Phenol, methylstyrenatedが例として書かれています。

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第30次SVHC Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenolの基本情報

では、まず 基本情報を見てみましょう。

化学物質名:Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenol
和名:2-フェニルプロペンとフェノールのオリゴマー化とアルキル化反応生成物

この物質は、いくつかの反応生成物の混合物なので、化学式や分子量などは固有に決定できませんし、CAS RNもEC No.もありません。

しかし、Phenol, methylstyrenatedは、CAS RNもEC No.もあるので、こちらの情報を記載します。

化学物質名:Phenol, methylstyrenated
和名:フェノールのメチルスチレン化物
CAS RN:68512-30-1
EC No.: 270-966-8

ただし、この化学物質も1種類の化学物質だけを指すのではなく、複数の物質の混合物ですので分子量、分子式などは一意に決まりません。

Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenolの危険性は何か

この物質が、SVHCになっている理由は、高難分解性かつ高生物蓄積性(vPvB)(第57条e)に該当する物質だからというのが理由です。

ECHAのSubstance Infocardによれば、REACH登録において企業がECHAに提供した通知では、この物質は、水生生物に有害であり、長期的な影響を及ぼし、皮膚刺激を引き起こし、アレルギー性皮膚反応を引き起こす可能性があるとされています。

日本においては、規制対象になっている物質ではありません。

Oligomerisation and alkylation reaction products of 2-phenylpropene and phenolの使用用途はどこか

ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は、REACH登録はされており、年間1,000トン以上10,000トン未満製造もしくは輸入されています。

消費者製品としては、接着剤およびシーリング剤、コーティング製品、充填剤、パテ ィ、プラスター、モデリング粘土、インクおよびトナー、ポリマーに使われているとあります。

この物質は、建築及び建設作業などの分野の材料にも使用されますし、木材および木製品、機械および車両、家具、電気・電子・光学機器、プラスチック製品の製造にも使用されます。

他にも木材・木材製品、パルプ・紙・紙製品、ゴム製品、鉱物製品(プラスター、セメントなど)の製造に使用されるともあります。

日本においての情報はほとんどありませんでした。

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