最近は、生成AIが非常に進歩して、皆さんの中にも便利に利用している方も多いと思います。
管理人は個人事業主なので、最近の技術トレンドはなかなか周りから入ってきません。自分で取りに行くというか情報を集めないとどうしても遅れがちになってしまいます。
とは言え、ようやく自分でも使う機会が増えてきたと印象を持っています。というかChatGPTに触らない日は休日位だけになってきました。
今回は、製品化学物質管理においてもChatGPTなどのAIの利用は役に立つというお話です。
管理人のようなお仕事も淘汰されてしまうかもしれません(^^;。
ChatGPTに質問する
管理人は、生成AIとしては汎用的に使用しているのは、ChatGPTです。そのほかにも色々あるとは思う(MSのCopilotやGoogleのGeminiなど沢山)のですが、今までの使用履歴というか慣れからです。
しかも管理人、なんとChatGPTは課金しています(o_o)。
さて、ChatGPTの最も簡単な使い方は、単に質問することです。
例えば、EU RoHS指令って何だろうなと思えば、以下のように質問すると答えが返ってきます。




たった一文でこれだけの答えが返ってきます。すばらしい!というかもうコンサルいらなくね。
とはいえこれだけでは、全てがわかったわけではありません。
- 均質材料中ってなんだ?
- 対象製品は例なのですべてではない?
- CEマーキングって?
- 適合宣言って?
- …
しかし、ChatGPTは、詳しい資料やガイドラインもくれる、公式リンクも紹介してくれるとあります。
今回は、以下のように質問してみました。「公式リンクを教えて」


欧州委員会の公式サイトとして、RoHS2指令の全文のリンクが2番目に示されています。これを読んで理解すればEU RoHS指令がわかります。
更にすごいのは、日本語での参考情報として、JEITAのサイトまで案内してくれるということです。基本ここを読めば、RoHS指令についてはおおよそわかりますからね。
英文を読めない?DeepLを使いましょう
RoHS指令の公式ページに行くとHTMLもしくはpdf形式で指令文を見ることができますが、当然EUの各国言語で書かれています。一番身近なのは英語ですが、それでもいちいち読むのは面倒です。
そうゆう場合は、DeepLを使って翻訳しましょう。以下は、DeepLを使用して、RoHS指令の第4条を翻訳した例(第4条の途中まで)です。

防止がいいかはともかく、ほとんど正しく翻訳されています。
当然間違いもある
生成AIによる回答はもちろん間違いもあります。
今回は、GhatGPTに化管法について質問してみました。
すると以下のような答えが返ってきました。


ここにはPRTR制度のことは書かれていますが、もう一つの柱であるSDS制度には全く触れられていません。
経産省の化管法のページには、「化管法は、PRTR制度とSDS制度を柱として、事業者による化学物質の自主的な管理の改善を促進し、環境の保全上の支障を未然に防止することを目的とした法律です。」と書かれていますので、PRTRのみしか解説していないのは明らかに法の主旨とは異なります。
実際の法律を確認することが必要ですね。
AIは急速に発展していて使わない手はない
管理人がChatGPTを初めて触ったのは、2023年1月でした。当時は、使い方がわからないこともありましたが、質問に対して期待した答えが返って来ないということの方が多かったです。
しかし、AIの進歩は急速です。今のChatGPTは、使えないと時代に遅れてしまうようなものにまで進化していると思います。
DeepLも同様で、以前に比べて圧倒的に翻訳精度が高まっています。更には、有料版だと数の制限はあるものの、pdfをアップロードすると翻訳して返してくれるということまでやってくれます。長い学術文書などでも可能なので、非常に便利です。
AI今回の使い方は、製品化学物質管理における法規制の理解促進と言ったものですが、他にも世の中の事ほとんどのものに使えるでしょう。
当ブログをAIに要約させてみた
最後に面白いものを以前の同僚から紹介してもらい試してみましたので、載せておきます。
NotebookLMというGoogleが開発を進めている「自分がアップロードした資料に合わせてAIが要約・Q&A・アイデア生成などを行う」ツールには、Audio Overview(音声要約)という対話形式で指示した大量のファイルを要約してくれる機能があります。
本ブログ、化学物質管理の話のURL:https://www.officeks.net/をNotebookLMに読み込ませ(と言ってもURLを入れただけ)、Audio Overview(音声要約)を出力してもらいました。
いや凄いわ。
新たな規制に関して
以上のように生成AIは化学物質管理の仕事も効率化してくれます。利用しない手は無いでしょう。
一方、新たな規制が続々と欧州を中心に制定されていっています。
EU 包装および包装廃棄物に関する規則、持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)、、。
と言うことで、これらの規制に関する解説をゆっくりではありますが、順次やっていくつもりです。
コメント
私は今年から使用していますが、
今年初頭に禅問答をAIで行った履歴をnoteで記事にしましたというのがあり、
昨年頃から趣味界隈で聞いた話ですと精度はまだまだと言っていたのが、
その回答精度に驚いて使いだしたのがきっかけです。
記事に書かれた目的で使うのは勿論ですが、
法解釈に悩んだときに、法令上における文言の定義などを聞いて理解を深める
ことに使えるのは大変有難いです。
パンチ様、コメントありがとうございます。管理人です。
そうですよね。昨年、ものすごい勢いで進化したなと思ってます。
法令上の文言定義ですか、色々使えるんですね。
最後にチェックしなければならないのは仕方ないのですが、滅茶苦茶効率化できると思います。
年寄りの食わず嫌いです(笑)。
管理人さんと常連さん、お二人のお勧めなら、使ってみようと思います。
たまたまですが、契約しているソフトバンク系のLINEMOだと1年間無料でPerplexity Proというのが使えるそうですので、ナイスタイミングの記事(紹介)に感謝申し上げます。
ステップ様、コメントありがとうございます。管理人です。
AIによって得意不得意などもあるそうですが、今のAIは総じて賢くなっていると思います。
トライしてみてください、便利だと思います。
後進育成用にAIが利用できないかと思い、定休日になっている水曜日に
本屋さんに寄って、生成AI関係のガイドブックを眺めていましたら、
文書類を限定する場合はNotebookLMがよさそうなことが書かれて
いて、試しに使い始めました。
それで、先週の水曜夜から欧州委員会発行の規制案や文書のPDFを上げて
質問したり、プレゼン用の原稿作成など試しているのですが、こちらの
記事を読んだのは翌日木曜に出社してからでしたので、タイミングが
同じなことに、びっくりでした。
英語の原文を上げているのに回答は10秒前後なので、驚くばかりです。
もう、人間だけで編集作業を行うことなどは考えられなくなってきました。
あと、そのAudio Overviewを聞いてみてさらに驚きました。何かみたいで、
何これですね。
大げさなかもですが、まるでシンギュラリティの第一波にでも
遭遇しているかのようです。
南南東の住人SN様、コメントありがとうございます。管理人です。
遊びに行っていて返事が遅くなりました。
生成AIの進歩すごですよね。私も、ChatGPTなしでは仕事が出来なくなってきました。疑問が生じたら、投げれば何らかの回答(しかもかなり適切な)が返ってくるので、そこから対話すれば欲しいものは手に入る感じになっています。
怖い時代になりました。使いこなせてる人とそうでない人の差が極端に開く世界になりそうです。管理人は、あまり高度に使えている気がしませんが、巨大な波にのまれる前にリタイア出来そうです(^^:。