製品含有化学物質管理の基礎(その0)

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皆様、こんにちは、管理人です。もう今年もあとわずかになってしまいましたね。

いろいろ書こうと思う記事は決めたわけですが、来週から松の内くらいまでは更新ペースはぐっと落とす予定です。

というわけで、年末から年始にかけては、新たに始めようとしているシリーズのイントロみたいなものと、まとめみたいなものでお茶を濁そうと(ゲフンゲフン、間違えた)皆様にも準備をしたり色々考えてもらおうと思っています。

まず最初は、製品含有化学物質管理の基礎です。

製品含有化学物質管理のための文書

製品含有化学物質管理に関しては、製品化学物質管理における経験や事例(その1)で記載した事件以降、RoHS指令やREACH規則の対応のために、様々な管理の手法が考えられ進歩してきました。

現在では、その手法は大きな枠組みでは決まっていると考えてよいでしょう。

ということで、製品含有化学物質管理のための文書を紹介します。

今後のこのシリーズを理解するためには必要ですので、入手しておくことをお勧めします。

JIS Z 7201:2017 製品含有化学物質管理―原則及び指針

英語では、Management of chemicals in products — Principles and guidelinesですが、この文書に英語版はありません。日本語だけです(JISなので、当たり前と言えば当たり前です)。

日本規格協会へ行って買ってください。40頁しかないのに3,740  円(税込)もする薄くて高い本です(^^;。

最悪無くても問題ありませんが、あったほうがいいと思います。別に会社として買うなら問題のないレベルだと思います。

製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版および附属書E:チェックシート第4.01版

これらの文書はchemSHERPAのHPの管理ガイドラインというタグの下に存在します。

製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版は、その説明にあるように、 JIS Z 7201:2017 (製品含有化学物質管理-原則及び指針)に準拠し、製品含有化学物質管理ガイドライン第3版を改訂したもの。

じゃあ製品含有化学物質管理ガイドライン第3版は何なんだよとツッコミを入れたくなると思いますが、第4版と第3版もその説明に「製品含有化学物質の管理に取り組む組織の支援を目的として作成されたものである。」という文言があります。

わかりづらいですね。単純に言うとJIS Z 7201:2017を一段実務よりにブレークダウンしたものと思っていただければいいと思います。

一方、附属書E:チェックシート第4.01版に対する説明は、「製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版の附属書E 「チェックシート第4.01版」を、MS-Excel形式で提供するもの。」とあるのですが、これじゃ何だかわかりません。

これは、製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版の要求項目を満たしているかどうかを確認するためのシートになっています。従って、これを埋めることによって、自社もしくは他社の管理状態をチェックすることが可能になります。

こちらは、ガイドラインは日本語だけでなく、英語と中国語、それにハングルも存在しますので、海外の調達先にいろいろお願いしたり、チェックをしたりするときに役に立ちます。

こちらの文書は、製品含有化学物質管理の基礎という本シリーズで使いますので、必ずダウンロードして手元に置いておいてください。

各種ガイダンス

chemSHERPAのHPの管理ガイドラインの部分を更にスクロールすると、「製品含有化学物質の管理および 情報伝達・開示に関するガイダンス」、「他団体が作成したガイダンス文書等」、「その他の文書」というヘッダが並んでおり各種ガイダンスなどの文書が納められています。

これらの文書も本シリーズで使用する場合があります。その場合は今後の記事内でリンクを記載します。

ただ、上で示した製品含有化学物質管理ガイドライン第4.0版を見ると項目が多すぎて、こんなのできないよという方がいらっしゃるかもしれません。

中小企業の方などは特に難しいかもしれません。その場合、他団体が作成したガイダンス文書等のところに、

中小企業のための製品含有化学物質管理実践マニュアル(第3版)というのがあります。これは、説明にもある通り「JIS Z 7201:2017や製品含有化学物質管理ガイドライン第4版に対応しています。」

ですので、こちらを参照して多少なりとも軽いオペレーションが行えるよう工夫してみてください。

chemSHERPA製品含有化学物質情報利用ルール(Ver.1.5)

 別に、製品化学物質の情報伝達のために、chemSHERPAは必須ではありません。別の手段である場合も多いです。

ですが、chemSHERPAのHPのchemSHERPAについてというタグの下にあるchemSHERPA説明資料の部分にchemSHERPA製品含有化学物質情報利用ルール(Ver.1.5)というのがあります。

これは、当然chemSHERPAについての利用ルールが書かれているわけですが、いわゆる製品含有化学物質の情報伝達において重要なことが書かれています。

従って、これも今後の説明に出てくると思いますので、ダウンロードしておいて頂けると幸いです。

自社の製品について

最後に馬鹿なことを書くのですが、皆さんは、自分の会社の製品にどんなものがあるか知っていますか?

管理人は、過去かなり大きい会社にいたので、自社の製品を全部は知りませんでした。そんなのも作ってんの?というときがあったのです。

多種多様な製品を作って多角化だーと言っている会社では特に起こりがちです。

そうすると関わってくる規制自体が異なる場合さえあります。

ですので、個々の製品である必要はありませんが、自社の製品のカテゴリーと概要を一度洗い出しておいていただいたほうがいいかもしれません。

実際のシリーズスタートは年明け少したってから

この、なんだか一番皆さんの支持を受けているこのシリーズですが、実際に始まるのは年明け少したってからになる予定です。

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