トランプのおかげで世界中が混乱してますな。こういう時こそ落ち着いていきましょう。
さて今回から、EUで成立したエコデザイン規則(ESPR)について見ていきましょう。管理人はこの規制は、今後日本のメーカーにも徐々にかなりの影響を与えると予想しています。
エコデザイン規則(ESPR)とは何か?
エコデザイン規則(ESPR)は、番号ではREGULATION (EU) 2024/1781となっています。
REGULATION (EU) 2024/1781 OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL
of 13 June 2024
establishing a framework for the setting of ecodesign requirements for sustainable products, amending Directive (EU) 2020/1828 and Regulation (EU) 2023/1542 and repealing Directive 2009/125/EC
上の英語の名称からわかる通り、以前あった指令や規則を改訂し、古くからのエコデザイン指令(Directive 2009/125/EC)を廃止するものとなっています。
ESPRと略されるのは、Eco design for Sustainable Products Regulation(持続可能な製品のためのエコデザイン規則)、つまり上の長い題名を省略して呼ばれているものです。
エコデザインとは何でどのような内容を含むかと言うことについては、結構人によって考え方も違うと思うのですが、この規則では、EUが考えるエコデザインで規制が作られていることになります。
エコデザイン規則(ESPR)の構成内容
この規制は、89ページあるのですが、EU規則の特徴ともいえる前文が25ページもあります。
前文には重要なことが書いてありますが、今回はその部分は省略します(解説していると身が持たない)。
では、この規則はどういった構成になっているのでしょうか。ざっと見てみましょう。
1章 総則
2章 エコデザイン要件
3章 デジタル・プロダクト・パスポート
4章 ラベル
5章 優先順位付け、計画、協議
6章 売れ残った消費者向け製品の廃棄
7章 経済事業者の義務
8章 製品の適合性
9章 適合性評価機関への通知
10章 インセンティブ
11章 市場監視
12章 セーフガード手続き
13章 委任された権限と委員会手続き
14章 最終条項
結構多岐にわたった内容が盛り込まれています。特に、デジタル・プロダクト・パスポートという聞きなれない内容に1章が割かれています。
また、題目だけでは内容が良く解らない項目も多いです。
この、エコデザイン規則(ESPR)は、影響が大きいと思っていますので、これから複数回にわたってみていきたいと思っています。
ただ、この規制、実際にそれなりに実施されかなり影響が出るころには、管理人は引退していますので知ったこっちゃありません、というと怒られそう(^^;。
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