SCIPゆっくり解説(その29)

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SCIPゆっくり解説(その29)の今回は、Materials categories for the SCIP databaseの第4章の話です。

ここのタイトルは、4.Identifying composite materialsとなっていて、複合材料の特定する例が載っています。この文書の内容はこれで終わりです。

いつものお約束ですが、管理人がGoogle翻訳などの助けも借りてやっている訳ですので、間違っている可能性は十分あり得ます。正確には、原文を参照してくださいね。

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複合材料の特定はどうするのか

まず最初に、この章では以下のような注意書きが書いてあり、その後に複合材料の特例例が2例載っています。

複合材料やハイブリッド材料で作られたアーティクルについては、カテゴリー11「その他」を使用することは推奨されません。
これらの材料は、表1~11(第1章)の材料分類およびサブカテゴリーを用いて、その構成部分を構成する個々の基本材料を特定し、表12(第2章)の追加情報「複合材料」を表示して報告することが推奨されます。複合材料の報告例を以下に示します。

ようは、その他は使ってくれるなということですね。

それでは、どんな例が書いてあるのか見てみましょう。

例1 パーティクルボードパネル (これは、日本語でもこう呼ばれてるかな)


Example 1: Particleboard panel (e.g. CN 4410 11 90)

From Table 10:

  • Category (level 1): Wood and cork
    • Subcategory (level 2): chipwood チップ材

From Table 12:

  • Additional characteristic/information: impregnated or treated (other additive chemical treatment)
    付加的な特性・情報 含侵されたまたはほかの化学的処理を加えた
  • Additional characteristic/information: composite material

From Table 6:

  • Category (level 1): Plastic (and polymers)
    • Subcategory (level 2): urea and thiourea resins 尿素もしくはチオ尿素樹脂

From Table 12:

  • Additional characteristic/information: thermoset 付加的な特性・情報 熱硬化性樹脂
  • Additional characteristic/information: impregnated or treated (other additive chemical treatment)
    付加的な特性・情報 含侵されたまたはほかの化学的処理を加えた
  • Additional characteristic/information: composite material

注:テーブル6と10には、レベル2までの情報が必要

まとめ
Wood and cork > chipwood
-impregnated or treated (other additive chemical treatment)
-composite material
Plastic (and polymers) > urea and thiourea resins
-thermoset
-impregnated or treated (other additive chemical treatment)
-composite material

いや、面倒なんですけど、、、。それに、特定する分類から元のものはあんまり想像できないような、、。(あくまで個人的感想です。)
では、次の例に行ってみましょう。

例2 (補強された)安全ヘルメット(バイクに乗る時などに使う、そのほかにもレーサーとか戦車帽とか安全を守るやつ)のシェル

Example 2: Crash helmet (reinforced) shell (e.g. CN 3926 90 97 (90), 6506 10 80)
(shell body only; skeleton, liners and other components not considered in this example)
(シェルのところだけで、骨格とかライナーとか他の部品についてはこの例では考慮しない)

From Table 6:

  • Category (level 1): Plastic (and polymers)
    • Subcategory (level 2): epoxy resin エポキシ樹脂

(注:レベル2までは情報提供。)

From Table 12:

  • Additional characteristic/information: thermoset 付加的な特性・情報 熱硬化性樹脂
  • Additional characteristic/information: coated 付加的な特性・情報 コーティングした
  • Additional characteristic/information: coloured 付加的な特性・情報 着色してある
  • Additional characteristic/information: composite material

From Table 2:

  • Category (level 1): Glass
    • Subcategory (level 2): other special glass ほかの特別なガラス

( 注)レベル2までは情報提供されねばならない。レベル3の情報は、提出者が入手可能な場合のみ提供される。)

From Table 12:

  • Additional characteristic/information: fibres 付加的な特性・情報 繊維
  • Additional characteristic/information: composite material

まとめ

Plastic (and polymers) > epoxy resin
-thermoset
-coated
-coloured
-composite material
Glass > other special glass
-fibres
-composite material

こっちのほうが、熱硬化性樹脂とガラス繊維の複合材料だからまだイメージしやすいかな。

Materials categories for the SCIP databaseについては、今回で終了

今まで5回ほど、Materials categories for the SCIP databaseという文書についての解説(?)をやってきましたが、今回で終了になります。

SCIPについては、実際にSCIPに登録しなければならないのは、欧州域内の人たちなのです。もう実際に義務自体は始まってしまっているので、相手から必要な情報のリクエストが増えると思います。

SCIPに関する解説自体は、ある程度やったような気もするので、今後は新たな文書出たり、何らかの動きがあったりしたときに、必要な紹介をするスタイルにしたいと思います。

また、何か必要な解説項目があればリクエストください(IT系はダメよ)。

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