chemSHERPA入力支援ツールのデータの見方(基本情報画面その2)

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ひとつ前の投稿では、chemSHERPA-AIの基本情報画面の発行者・承認者情報のブロックの解説までで終わってました(それだけかいという突込みは勘弁してください。書くのが遅いんです(^^;。)

今回は、製品・部品情報のところを見ていきましょう。一応、今回のシリーズで使うサンプル、製品名A_1mのファイルを取り込んでいます。

依頼者情報がなく、自ら製品の情報をあらかじめ作っておく場合は、この画面になります。
選択のためのチェックボックスを除くと、左から製品名、製品品番、メーカー名という感じに項目が並んでいます。製品名と製品品番はがありますから入力必須項目です。chemSHERPA その8で書いたようにこの二項目は半角英数文字で書いておいた方が後で楽だと思います。
ここは、情報伝達する製品名や製品品番を書けばいいのでわからないということはないと思います。

次のメーカー名は、必須項目ではないので空欄で構わないわけですし、メーカー名は発行者・承認者情報に書いてあるじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、例えば商社の方の場合、発行者・承認者情報には自分の社名になりますが、製品のメーカー名は自社ではなく購入先のものかもしれません。どこで作られたものですよということを書いておくのは利便性があるかもしれません。空欄で構わないわけですが、そんな使い方もできます。

次に、質量と質量単位、シリーズ商品名、報告単位、コメントという項目が並んでいます。この中で、シリーズ商品名は、この製品が例えば、Aシリーズと呼ばれる一連の製品の一つだというような場合、書いて置けるということになります。ですけど、なんか並び順からすると、”場所はここじゃなくね”と管理人は思ってしまいます。
質量、質量単位、報告単位は必須項目ですが、実際にはうちは製品の質量なんかいちいち量らない、それにある振れ幅があるしとか思う人がいるかもしれません。今時そんなところは少ないと思いますが、、、。その場合、多分答えは、理論値で計算していただいて結構です、になるんだろうと思います。まあ、それもできない場合は、いくつか量って平均値なり最頻値なりを採用するんでしょうね。

次のコメントは、文字通りコメントですが、いろいろ情報伝達の時に言いたいことというか、注意してほしいことをここに書いておくという使い方をしている方もいると聞いています。

次の含有総合判定ですが、ここはセルの色がグレーになっています。chemSHERPA その6でも書きましたが、グレーの部分は直接入力できず、入力結果をもとに判断された内容が記載されます。
この含有総合判定は、詳細は今後書いていくと思いますが遵法判断情報の結果にYが一つでもあった場合にYと表示され、Yの数が0だった場合にのみNと表示されます。(遵法判断情報に関しては、chemSHERPA その13も参照してください。)

次の発行日、改定日、改訂履歴は、発行日だけが必須になっています。発行日は、一番最初にこの製品の情報が発行された日で、いったんファイルが作成されると後で内容を書き替えても変わりません。
必須ではないものの、改定日、改訂履歴は、同じ製品に対して書き換えなければならなくなった時、うまく使えば便利かもしれません。

製品・部品情報のセルは、まだ右側に続いています。スクロールした結果は以下のような画面になっています。

製品名と製品品番だけは固定されていて残りの部分がスクロールします。ここを見ると、すべてのセルがグレーなので、直接入力する必要がないことが分かります。ですので、普段はここまでちゃんとスクロールしない人もいるかもしれません。

成分情報、遵法判断情報は、それがいつ入力内容が確定したかが表示されます。
出力状況は、上の場合は既存ファイルを取り込んだだけなので空欄なのですが、このファイルを書き換えて出力するとその出力状況、一時保存で出したのか、出力(承認)で出したのかなどが表示されます。まあ、普通のユーザーにとっては確認の意味しかないと思います。
取り込みXMLステータスは、取り込んだファイルが、一時保存ファイルなのか正規つまり出力(承認)ファイルなのかを示しています。作業者にはあまり関係ないかもしれないですね。

一番最後の統合バージョンは、取り込んだファイルがどのバージョンのchemSHERPAで作成されたかを示しています。この記事を書いている2018年11月現在のchemSHERPA-AIの最新バージョンは1.06.00a(めんどいので、以下1.06a)です。chemSHERPAは、欧州REACH規則の認可候補物質の増加に伴って年に2回は必ずバージョンアップされますので注意が必要です。
chemSHERPA その17にも書きましたが、古いバージョンで作成したファイルを読み込んだ時にどうなるのかというお話は、今後もう少し詳しく解説したいと思います。

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