ECHAから2025年6月18日に6月に行われたRAC(リスク評価委員会)とSEAC(社会経済分析委員会) meetingsのハイライトの報告がありました。
大きなまとめは、
PFASに関する提案された制限措置の評価を進めました。さらに、RACは、労働者を保護するためのビスフェノールAの職業曝露限界値(OEL)に関する意見を採択しました。
ということですが、今回はその内容を見ていきましょう。
PFASの制限に関する件について
このハイライト報告には、まず、(PFAS)の制限に関する提案の評価を継続したとあります。
両方の委員会は、医療機器におけるPFASの使用に関する暫定的な結論に達したとあります。
さらに、RACは潤滑剤に関する暫定的な結論を、SEACは輸送に関する暫定的な結論をそれぞれ採択したとのことです。
どんな結論なのか詳細が気になるところですが、このNews本体には書かれていません。
両委員会はまた、今後の会議で評価する分野を発表しています。
9月に向けた暫定的な計画には以下のものが含まれます。
- 電子機器と半導体(RACとSEAC)
- PFASの製造(RACとSEAC)
- 横断的課題(執行可能性、濃度制限、分析方法など)(RACとSEAC)
- エネルギー(SEAC継続)
- 潤滑剤(SEAC継続)
9月以降に関しては、両委員会は以下のものに焦点を当てます。
- PFAS製造(RACとSEAC継続)
- 横断的課題(RACとSEAC継続)
- 電子機器と半導体(SEAC継続)
と言うことで、PFASに関する評価は延々と続いています。何時になったら終わるんだろうと思うほどです。
PAFS制限以外の項目
特定のクロム(VI)物質
両方の委員会は、ECHAの特定のクロム(VI)物質に関する制限提案がREACHの附属書XVの要件に適合しており、意見形成を開始できることに合意しました。この提案に関する6ヶ月間の意見募集が6月18日に開始されています。
そして、1次コメントが9月18日、最終コメントが12月18日の締め切りになっています。
ビスフェノールA(BPA)の職業曝露限界値
RACは、4,4’-イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノールA)の限界値に関する科学的評価および他のビスフェノールのスクリーニングに関する意見を採択しました。
RACは、BPAの生殖機能への影響から労働者を保護するため、OEL値を24 µg/m³に設定することを推奨しました。この制限値は、BPAの他の影響からも保護するものです。
さらに、RACは、BPAの立法規定に、胎内または生後早期のBPA曝露による未出生児および授乳中の乳児への潜在的な危害から保護するための声明を追加することを推奨しました。
最後に、他のビスフェノールに関する関連研究の簡易スクリーニングの結果、RACは、BPAの推奨限界値がビスフェノールS(BPS)、ビスフェノールF(BPF)、およびビスフェノールAF(BPAF)からの保護に十分厳格でない可能性があると判断しています。
BPA以外のビスフェノールについてはさらに調査するということでしょうかね。
その他
調和された分類と表示に関する意見採択と認可申請の件が書かれているのですが、省略します。
ということで、PFAS制限に関する評価は、まだまだ続きそうです。
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