このところ、chemSHERPA関係の記事を書いておらず、6月以降chemSHERPA関係情報のupdateがあったのですが、フォローしていませんでした。
今回、その部分について書いていきます。とはいっても、非常に重大な問題とかいうわけではなく、知っておけば多少役に立つといった内容のものです。
ツールV2R1.01.0に対応したクイックマニュアルとデータ作成事例サンプルが公開されました
2025年6月9日にchemSHERPA-AI/CIクイックマニュアル(第5.1版_ツールV2R1.01.0対応)とchemSHERPA-AI,CIのデータ作成事例サンプル(ツールV2R1.01.0対応)が公開されました。
こちらは、まあDLして必要なときに参考にするというような資料となっています。以前のVer.からのマイナー修正となっているので、最新版に対応したものが欲しい方は、入手しておくとよいでしょう。
製品含有化学物質の管理および 情報伝達・開示に関するガイダンス 変換工程 [化学品を成形品に変換する工程共通] (第3.1版)の公開
2025年6月16日に製品含有化学物質の管理および 情報伝達・開示に関するガイダンス 変換工程 [化学品を成形品に変換する工程共通] (第3.1版)が公開されています。
こちらは、DLするために使用規約に同意し企業情報やメールアドレスなどを登録する必要があります。
説明に[7.6項、10.3.1節の追加の他、微修正を実施いたしました]とありますので、そこの部分を見てみましょう。
まず、7項は全体として留意点と言う項目になっています(第3版では留意点は8項だったのですが、3.1版では「川下への含有情報の伝達(chemSHERPA-AIの作成)」が何くなっているため繰り上がっています。)。そして、7.6項は、「川上企業が汎用的な製品として販売する化学品についての留意点」となっています。
これは、化学品メーカーの推奨用途以や使用条件以外で、川下メーカー使用が行われた場合のリスクに関しての注意に関する記述になっています。
次に10項ですが、こちらは「(付録-3)原料の含有情報収集の実際」となっています。この中の10.3.1節は、変換工程の特徴と必要な物理化学的性質の把握の項目なのですが、第3版にはなかった事例が2頁にわたって追加されています。
具体例を挙げて理解を深めてもらうという意図なのでしょう。
ECHA第33次SVHC(3物質)の追加情報 (2025年6月25日公表)
こちらは、このブログでも以前取り上げた第33次のSVHC3物質の情報です。
ですが、chemSHERPAにおいての問題は、これらの物質の収載がなされいるかどうかになります。今回の場合は、decamethyltetrasiloxaneのみが最新のchemSHERPA管理対象物質リストVer2.11.00に組み込まれています。
残りの2物質は、次のVer.2.12.00で追加だそうですので、ツール上は次の改定時に組み込まれると思います。
REACH第34次SVHC候補物質に対するchemSHERPA管理対象物質リストへの掲載情報
こちろも当ブログで取り上げた第34次SVHC候補物質のchemSHERPA収載情報についてです。
候補物質は、一つだけでその1,1′-(ethane-1,2-diyl)bis[pentabromobenzene]は、既にchemSHERPA管理対象物質リストVer2.11.00に含まれているので、現時点でも調査可能と言うことです。
今後もchemSHERPAに関しては改定などあれば報告していきますが、大規模改定は直近ないと思われますので、淡々と進めるといった感じになると思います。
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