以前、化学物質管理セミナー2024年度(経産省主催)の資料や動画が掲載されていますという記事を紹介しました。
この際、第3回【化管法(SDS)編】の資料は掲載されていませんでした。掲載されたら記事に書き足すと書いたのですが、1ヵ月以上間が空いてしまったので別記事にします。
化学物質管理セミナー2024 化管法SDS編の資料には何が書かれているのか
この資料は、2025年4月9日に化学物質管理セミナーのページに掲載されています。
早速内容を見てみましょう。演題としては以前の記事に書いたように、以下のようになっています。
- 演題1 化学物質排出把握管理促進法(化管法)の概要 【経済産業省】
- 演題2 労働安全衛生法に基づく新たな化学物質規制のポイント 【厚生労働省】
- 演題3 GHS・SDSの基礎 【独立行政法人製品評価技術基盤機構】
- 演題4 GHSに基づくJIS規格(JIS Z 7252 及び JIS Z 7253)の改正動向について 【一般社団法人日本化学工業協会】
このうち、演題1 化学物質排出把握管理促進法(化管法)の概要 【経済産業省】は、以前の記事にある、第1回化管法(PRTR)編の演題1 化学物質排出把握管理促進法(化管法)の概要 【経済産業省】と全く同じ内容ですので、飛ばしましょう。
更に演題2と演題4はダウンロード資料には含まれていません。なんてこった!
多分、他の省庁や団体のものは大人の事情で載せられなかったんでしょうね。
演題3 GHS・SDSの基礎 【独立行政法人製品評価技術基盤機構】(NITE)は、その発生からして経産省管轄下と言ってよいでしょうから資料が載っています。
詳細は、実際の資料を見ていただくとして、このNITEの資料は
- GHSの基礎
GHSとは何か、分類と情報伝達手段としてのラベル・SDS、記載内容、SDS三法、JIS、濃度限界等 - 化学物質(単一物質)のGHS分類
政府によるGHS分類結果(単一物質)、NITE統合版 - 混合物(製品)のGHS分類
混合物の分類手順、NITE-Gmiccsの紹介 - SDSの基礎
SDSの記載内容、ラベルへの記載内容
と言った感じになっています。GHS分類やSDS、ラベル内容の基本的な解説です。と言っても管理人は、SDSを作ったことはないので、あんまりよくは判らないのですが。
実際の講義を聞いた方は、演題2や演題4の話も来ているはずなので内容的にはそれなりに充実していたのではないでしょうか。
SDSを作成すべき製品の数は大幅に増加すると思う、皆さん苦労してないのかな
以前の記事に書いたように労働安全衛生規則や化管法の改正によってSDSに記載すべき物質数は大幅に増加しているはずです。
更には、2025年度はJISの改定も検討されています。これによればGHS分類の基となるのが、今までは国連GHS文書の改定第6版だったものが、改訂第9版になる予定です(演題3のNITE資料より)。
と言うことで、SDSやラベルを作らねばならない方は作業量がえらく増えそうですし、追いつかないよ、そんな工数ないよという企業の方などもいると思います。
SDSは、PRTRとは異なり、事業を行っている限り対象となる物質を使っていれば規模の大小に関係なく授受が必要になります。
やってみて、「やってらんねー!」ということがあるならば、コメントください。何にも出ませんけど(^^;。
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