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REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(10)

REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説ですが、2021年7月8日に新たな物質(物質群)が8個足されたので少しずつやっています。

というわけで、REACH SVHC:追加分だけゆっくり解説(10)は、新たに足された物質のうち、2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP); 2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative/3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)-1-propanol (TBNPA); 2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)です。

なげーよ!結局、4つの物質名が羅列されています。

第25次SVHC 2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP); 2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative/3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)-1-propanol (TBNPA); 2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)の基本情報

では、まず基本情報から行きましょう。とは言っても展開して現れる4つの物質についてになります。

化学物質名:2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative (TBNPA)
和名:3-ブロモ-2,2-ビス(ブロモメチル)プロパン-1-オール
別名:Trisbromoneopentyl Alcohol, 3-Bromo-2,2-bis(bromomethyl)propan-1-ol, トリブロモ-ネオペンチルアルコール、トリブロモネオペンチルアルコール、TBNPA
化学式:C5H9Br3O
分子量:324.84
構造式:

CAS RN:36483-57-5
EC No.:253-057-0
融点:62-67°C

化学物質名:3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)-1-propanol (TBNPA)
化学式:C5H9Br3O
分子量:324.84
構造式:

CAS RN:1522-92-5
EC No.:-

2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivativeと3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)-1-propanol (TBNPA)は、CAS RNは異なりますが、同じものです。同じ物質に複数のCAS RNがあることは、まれにあります。

ちなみにTBNPAは、Trisbromoneopentyl Alcoholの省略形です。

化学物質名:2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP)
和名:ジブロモネオペンチルグリコール
別名:2,2-ビス(ブロモメチル)-1,3-プロパンジオール、Dibromoneopentyl glycol、
化学式:C5H10Br2O2
分子量:261.94
構造式:

CAS RN: 3296-90-0
EC No.:221-967-7
融点:112-114 °C

化学物質名:2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)
和名:2,3-ジブロモプロパン-1-オール
別名:2,3-ジブロモプロパノール、2,3-ジブロモ-1-プロパノール、
化学式:C3H6Br2O
分子量:217.89
構造式:

CAS RN:96-13-9
EC No.:202-480-9
融点:データなし
沸点:219℃

2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP); 2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative/3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)-1-propanol (TBNPA); 2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)の危険性は何か

これらの物質が、SVHCに入れられた理由は、
発がん性 (Article 57a)
です。

ですので、これらの物質は発がんのおそれの疑いがあります。発がんを引き起こす可能性以外の危険性は、

2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative/3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)propan-1-olは、ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は深刻な目の炎症を引き起こします。

2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP)は、ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は遺伝的欠陥を引き起こす可能性があります。

また、日本の職場のあんぜんサイトのSDSによれば、飲み込むと有害のおそれ、遺伝性疾患のおそれの疑い、生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑いが書かれています。

2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)は、ECHAのSubstance Infocardによれば、この物質は皮膚に接触すると有毒であり、飲み込むと有害であり、吸い込むと有害であり、生殖能力を損なう疑いがあり、水生生物に有害であり、その影響は長期にわたるとされています。

また、日本の職場のあんぜんサイトのSDSによれば、飲み込むと有害、皮膚に接触すると有毒、長期にわたる又は反復ばく露による消化器系、腎臓、肝臓の障害のおそれ、水生生物に有害、長期継続的影響により水生生物に有害と書かれています。

どんなところに使われるのか

2,2-dimethylpropan-1-ol, tribromo derivative/3-bromo-2,2-bis(bromomethyl)propan-1-olは、ECHAのSubstance Infocardによれば、欧州域内では100t/yから1000t/y、製造もしくは輸入されています。

この物質の使用用途としては、高分子製造、他の物質を作る際の中間体といった用途が書かれています。

他のWEB検索によれば、難燃剤として使用されています。

2,2-bis(bromomethyl)propane-1,3-diol (BMP)は、ECHAのSubstance Infocardによれば、欧州域内では100t/yから1000t/y、製造もしくは輸入されています。

この物質の使用用途としては、高分子製造、他の物質を作る際の中間体といった用途が書かれています。

また日本のCHRIPに書かれている用途としては、不飽和ポリエステル樹脂・ウレタンの難燃剤とあります。

2,3-dibromo-1-propanol (2,3-DBPA)は、ECHAのSubstance Infocardによれば、欧州域内では中間体用途としてしか、製造もしくは輸入されないとあります。

また日本のCHRIPに書かれている用途としても、有機合成原料(医薬・農薬・電材・工業用等),難燃剤中間体としか書かれていないので、この物質そのものとして使用されることは考えなくていいでしょう。

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